エトス Weekly Press
部下に貼るレッテルの落とし穴
◆◆エトス Weekly Press No.102◆2008年6月6日号◆◆
〜あなたの夢の実現と成功のために〜
https://www.ethos-net.com
◆《目次》***************************
1.今週のテーマ: 部下に貼るレッテルの落とし穴
2.エトスからご案内: 上司力を磨くワークショップを開催します
3.編集後記: 門田の「出会いを活かす習慣」が掲載されました
4.配信停止・送付先変更の手続き方法
********************************
◆1.今週のテーマ: 部下に貼るレッテルの落とし穴
皆様こんにちは。門田 由貴子です。
今回も、前回に引き続いて、職場のマネジメント、特に上司と部下の
関係をテーマに取り上げます。
昔々、私がまだ20代半ばの頃、こんなことがありました。
当時の上司は、日常の事務処理や、部門のマネジメントには、誰もが
閉口するほどウトい方。
見るに見かねて、そして、自分の仕事を進める上でも支障がありまし
たので、ついに私は、ボランティア精神を発揮して、部内の宣伝広告費
用の一元管理を始めました。
私にしてみれば、あくまでも一時的なお手伝いの感覚。ずっと続ける
気などありませんし、明らかに私の分担業務ではありません。
しばらくして、上司がそれに気づきました。
その上司をフォローして始めたことですから、感謝されるかと思いき
や・・・。
上司がある日、私にこう言い放ったのです。
「オマエ、そういう雑用が好きだナー!」
「やっぱりオンナノコは、商談より雑用が向いているんだなー」
「もっとオマエに、雑用を回してやろうか?」
これを聞いた瞬間、私は「ぐー」に握った拳で、そのアホ上司を殴り
つけ、辞表を叩きつけてやろう!と本気で考えました。
わずかに残っていた理性で、無理やりにその手は下げましたが。
ちなみに当時の私は、同期の男性諸氏よりもずっと受注成約率が高く、
日本全国の営業マンから支援要請が入っていた程。
出張も残業も多く、かなり実績も出ていたのです。
間違っても、秘書でもアシスタントでもなく、総合職です。
それなのに・・・。この言い様はトンデモナイー!ユルセナイ!
今にしてみれば、懐かしい思い出の一つですが。
***
さて。問題は、このアホ上司。
彼は当時、すべての部下にレッテルを貼り、部下のことを、その
レッテルで呼んでいました。
「おい、雑用好きのカドタ!」
「お〜い、残業好きのスズキ!」
「お〜いタナカ! オマエまた長電話しているのか!」という具合に。
ちなみに、私たちが雑用・残業・長電話を強いられている理由は、す
べて、そのアホ上司の尻拭いのためだったのです。
当時、「ユルセナイ!殴ったろか!?」という思いを抱いていたのは、
私だけではありません。
部下のみんなが、この上司を密かに軽蔑し、可能な限り無視し続け
たことは、想像がつきますよね?
上司に対する信頼も尊敬もゼロ。いえ、マイナス100かな?
仕事に支障が出ない程度に、最低限の報告しかしません。
下手に会議に呼ぶと、かき回されてしまうので、事後報告です。
そして。事態は急変しました。
次々に部下がダウンしていったのです。
ある人は、長期入院。
ある人は、毎日の病院通い。
ある人は、救急車で運ばれ、
ある人は、カウンセリング室に通い、
ある人は、異動希望を出して、強行に去っていきました。
私も、1ヶ月の病欠・自宅静養。
壊れたチーム。チームを壊した犯人は・・・?
***
さて。ここからが本題です。
大企業病の治療や、組織風土改善、チームワークづくりが、私の主な
仕事なので、いろいろな企業を訪問させていただいています。
そこで気づくのは、病んだ組織では、上司が部下にレッテルを貼り、
部下という人間全体を理解しようとしていない事。
そのレッテルは、たいてい、ネガティブなものです。
レッテルを貼って、その部下を理解したつもりになっている。
レッテルを貼っている限り、その部下を人として、きちんと、充分に
まるごと理解する事はできないんですけれどね・・・。
ですから、チームワーク改善の第一歩は、
メンバーの1人ひとりを、正しく多面的に理解すること、
から始めます。
これが、組織の問題を解決するための絶対必要な土台になるのです。
これができると、マネジメント改革も、業務改革も、非常に効果的に
進み始めます。
***
では、あなたは、部下や後輩、同僚のことを、どのように理解・認識
していますか?
もしかして、あなたも、誰かにレッテルを貼っていませんか?
部下や後輩、同僚を、1人の人間として、丸ごと理解していますか?
もしも、あなたが上司力を上げて、部下や後輩から信頼・尊敬される、
魅力的なリーダーになりたいとお考えでしたら、
どうぞ、部下や同僚を、「特定の役割」「ある機能」ではなく、
「●●ができる」「●●ができない」という能力ではなく、
1人の人間として理解する。
ということに意識を向けてみて下さい。
確実に、あなたとその人との人間関係が変わっていきますよ。
確実に、あなたの職場の雰囲気が変わりますよ。
ところで、部下や後輩・同僚を、「1人の人間として理解する」ため
に、具体的なメソッドやテクニックを知りたいと思われ方は、ぜひ、
次のワークショップにご参加下さい。
すぐその日から使える、カンタンで実践的な演習を5種類、
具体的にその場でマスターいただける半日コースです。
必要な資料やツールも一式お渡しします。
◆ 「経営者・管理職・上司のための、 ◆
◆ 強いチーム・快適な職場をつくる【部下理解の方法】」 ◆
日程・内容など詳細は、こちらをご覧下さい。
https://www.ethos-net.com/buka-rikai/index.html
あなたの上司力を磨くお手伝いをします
門田 由貴子
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
◆◆エトス Weekly Press No.102◆2008年6月6日号◆◆
〜あなたの夢の実現と成功のために〜
発行元: 株式会社エトス https://www.ethos-net.com
発行責任: 代表取締役 門田 由貴子
(C)Copyright 2008, Ethos Inc.
記載事項の著作権は当社に帰属します。無断転載・流用はご遠慮下さい
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *